◆フレッツ ISDN騒動記

 「フレッツ ISDNの接続に難儀した」という体験談をよく耳にします。
 
 その度に「設定をミスるからだろう」と軽く受け流していましたが、私も同じような体験をする羽目になってしまいました。

 適用の対象地域が地方都市にも拡大し、私の町も1月下旬からOKになりました。
 かねがね「時間を気にせずにインターネットを楽しみたい」と思っていましたので、さっそく申し込みました。

 2月1日から使用できるむねの連絡を受け、プロバイダにも従来の使用コースから「フレッツ ISDN」コースへの変更届をして、その日を待ちました。

 その日、つまり2月1日が来ました。
 NTTから届いたマニュアルを手に指示通りに設定しました。これまでISDNを使っていましたので、設定は簡単でした。
 
 そう思ったのが騒動の始まりですが、その時は順調に設定できたものとばかり思っていました。
 
 プロバイダへの接続です。年甲斐もなくドキドキしました。
 ところが、ところが、です。瞬時に切断され「パスワードを確認してから、やり直してください」のメッセージが表示されました。

 パスワードの入力ミスだろうと思い、今度は慎重に入力して再度接続を試みました。
 しかし、またもプッツンです。画面には「パスワードを…」の表示。

 「設定に間違いがあったのかも」。初めからやり直してみました。結果は「パスワードを…」の表示が繰り返されるばかり。あーあ無情、です

 プロバイダのホームページには「フレッツ ISDNコースに変更の場合は、従来のIDやパスワードは使用できません」とあり、続いて「ご利用コースへの接続の際にご利用下さい」との文言がありました。

 意味不明とはこのことです。サポートセンターへメールで確認したましたら「従来のものを使用できます」との返事でした。

 設定に誤りはなさそうですが、接続できないということはプロバイダにメールでの問い合わせすら出来ないということです。

 仕方がないので、サポートセンターへ電話することにしました。
 サポートセンターといえば、どこの場合も「繋がりにくい」ことで不評です。

 案の定でした。「おかけになった電話は大変混雑しております」。冷たい録音テープに跳ね返されてしまいました。

 その後、何十回掛けてたでしょうか。「混雑」という厚い壁に突き放され、手も足も出ません。有料なのにこの輻輳(ふくそう)ぶりです。

 友人宅へ走りました。パソコンを借りてサポートセンター宛にSOSメールをしました。
 「電話で返事を下さい」と書きましたので、その返事を待つ間も「混雑の隙間を狙え」とばかり、せっせと電話をかけ続けましたが無駄骨でした。

 夕方になって、別の知人宅から2度目のSOSメールを出しましたが、これも通じません。

 「NTTの接続に問題があるのでは?」。こちらのサポートセンターは無料でしたが、すぐに繋がりテストをしてくれました。設定に問題なしでした。
 
 その後もサポートセンターが閉鎖される夜9時まで電話機相手に頑張りましたが、通じずじまい。
 悶々のうちに1日は暮れました。

 さて翌2日。朝早くから3軒目の友人宅からSOSメールを発信し、また電話機片手に格闘の開始です。

 サポートセンターにはメールか電話の手段しかありません。時間は刻々と過ぎますが、事態は一向に好転しません。

 あれこれ調べていたら、別のセクションにFAXがありましたので、そこへ窮状を訴え、 然るべき部署へ回してくれるように頼みました。もうやけくそです。

 「プロバイダを代えてしまおうか」と思うようになった正午前、ようやく電話が繋がりました。

 設定の方法がNTTのマニュアルとは一部異なっていました。一番の違いは電話番号の頭に3桁の指定数字を入力することでした。

 担当者の指示に従って設定を修正したら、今度は上手い具合に接続でき、念願だった繋ぎっぱなしが実現できました。

 プロバイダのホームページのどこかに説明があるのかも知れませんが、私には見つけることが出来ませんでした。

 後でわかったことですが、1日の混雑は私と同じような事例が多かったためだそうです。

 私の方にも知識不足の反省点はありますが、プロバイダのホームページにわかりやすい説明があれば、これほどの混乱や不便は起こらなかったので、と惜しまれます。

 これから導入される人は、事前にとことん問い合わせをして、加入プロバイダ独自の設定を知っておくことが必要です。

 騒動の間のうろたえぶりは、他人から見れば「いい歳をして」と冷やかされそうだったに違いありません。

 インターネットが使えなくなって、わずか一両日。それさえ我慢できなくなっていた自分に驚きました。
 知らず知らずの間に「インターネット不可欠症候群」に陥ってしまったようです。

 この騒動を通じて、サポートセンターというのは、いざというときにはあまり役立たないものであり、日ごろから知識を蓄積したり、事前準備を怠らないようにすべきだ、と痛感しました。

 とはいっても利用者の1人として、プロバイダにはサポートセンターの改善を要望することにしました。それが体験者の義務だと思うからです。