◆虚言・妄言・戯言・贅言…

  このコーナーでは政治向きの話をできるだけ書かないつもりでいましたが、昨今の国会や永田町ニュースに触れていると、頭がどうにかなりそうになりますので、うっぷん晴らしにさわり程度書いてみることにしました。

 「政治は駆け引き」。時と場合によっては、それも必要でしょう。練りに練った戦術にも超えてはならないハードルがあり、根底には良識があったはずです。

 ところが、どうでしょう。昨今の国会答弁や与党幹部の発言を聞いていると、政治の世界は虚言、妄言、贅言、戯言、怨言、漫言、迷言、暴言、雑言、徒言、高言…が渦巻く、「げに、情けなや」の世界に変容してしまいました。

 森首相の「神の国発言」後の言い繕い、えひめ丸事故の危機管理を放り出してゴルフを続行した際の弁解。

 己の非を認めず、「国民の誤解を招いたとしたら…」を繰り返して開き直る不遜な言動。これでは虚言、暴言、贅言…大安売りです。

 巧言というのもあります。国民を欺くその場しのぎの戯言。言論の府をそのように堕落させてしまったのは、誰あろう「国民の選良」といわれる政治家たち自らなのです。

 その最たるものは、森内閣不信任案に反対した自民党幹部や公明、保守両党の党首たちの談話です。

 「森内閣そのものは信任したけれども、森さんを信任したわけではない」。森さんは森内閣の構成員ではなかったのですか、と問わずにいられなくなるような妄言、巧言…。

 論語に「巧言は徳を乱る」とうのがあります。「口先だけうまく言い回しても実のない言葉だから秩序を乱し、信頼を失う」。そんな意味だろうと思います。

 森おろしコールがかしましい永田町。森首相が退陣の際に発表する「文言」あれこれを、よってたかって思案中だそうです。

 こんなのんきなことで良いのですかね。666兆円。日本の借金です。1日に100億円返し続けても200年はかかるという宇宙規模の話です。

 「日本の破滅近し」をいわれている最中に魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈する永田町を続けている場合ではありません。

 奈落の底に沈んだ感のある永田町ですが、我が国の行く末を憂慮し、「今こそ改革を」と心底思っている政治家もいるはずです。己の保身と権力の座を狙ってきゅうきゅうとしている政治屋ばかりではないと思います。

 まだ一縷の望みがあるかも知れません。それは選挙です。今夏の参議院選挙は正念場にある日本の将来を託せる「改革の士」を、いかに見分けるか、有権者の目が試される選挙だと思っています。