●チグリスが育てたスイカ

 トルコは火山地帯のディアルバクル。火山灰土壌と豊かな水がスイカの大産地を育て上げた話しです。

 ディアルバクル周辺の農地は黒っぽいのが特徴です。これは火山灰のせいです。火山から噴き上げられた黒い石が畑の回りに積み上げられて囲いのようになっています。これは農地を耕す際に邪魔になって取り除いた農家の苦闘の産物です。

 この黒い土壌が農民の努力のおかげで肥沃な農地と化し、チグリス川の豊富な水と相まってスイカの大産地をつくりました。
 訪れたときは、10kg、20kmといった普通の玉が主流でしたが、中には40km前後のジャンボスイカのはしりも混じっていました。

 ディアルバクルは、大きなスイカが育つことでも知られています。ジャンボスイカは9月下旬から10月にかけてが収穫の最盛期だそうです。そのころになると、70km、80kmクラスが当たり前のように登場します。
 収穫期が終わるころ、町ではスイカ・フェステバルが開かれます。農家にとって最大の楽しみです。

 呼び物の品評会では100kg以上もある巨大スイカが競い合います。子供のように特別扱いで育てた自慢の作品ばかりです。
 大きさばかりでなく、姿、形を審査して優劣を判定するそうですが、昨年のチャンピオンは107kgでした。3000000000TL(約30万円)で競り落とされたそうです。

 品評会の他にも多彩なアトラクションがあります。ジャンボスイカをトラックに乗せてパレードしたり、中身をくり抜いたスイカの中に子供を入れて運んだりするイベントです。

 私たちhガイドが買った中クラスの40km級を食べ放題という機会に恵まれましたが、甘さ十分、水分豊富なスイカでした。
 「そりゃ、そうさ。ディアルバクルのスイカはチグリスの水と火山灰で育てているんだ」。バザールでもレストランでも同じセリフを聞かされました。

        (2001年9月のことでした)