●なめたらあかんで高山病

 ペルー、ボリビアはアンデスの高地。高山病にはゆめゆめ油断めさるなという話しです。

 高山病とは、ひと口に言えば低地から高地に上がった時、低酸素などに体が順応出来ずに起こる症状です。私は標高300mほどのリマから2800mほどのユカイに移動しただけで、高度障害にやられました。

 顕著な症状としては頭痛、吐き気、発熱、倦怠感、耳鳴り、動悸、食欲不振など。ひどい場合は肺に水がたまる高地肺水腫や脳がむくむ脳浮腫などを引き起こす場合があります。
 適切な治療を受けないと死に至ることもある恐ろしい障害です。

 予防方法は大使館のホームページなどにも掲載されていますが、滞在中「予防6カ条」と名付けて次のことを励行するように務めました。
 @行動はゆっくり。大声を上げたり、走ったりはしないこと
 A普段より多めに水分を摂ること
 Bすぐエネルギーになる炭水化物をやや多めに摂ること
 C脂肪分の多いチョコレートは止めて、飴をなめること
 Dバスタブに浸かったり、熱いシャワーを浴びないこと
 E鼻で吸い、口から吐き出す深呼吸を心がけること

 アルコールが苦手で煙草を吸わない自分には関係のないことですが、タバコや酒は出来るだけ控えた方がよいし、睡眠薬の服用は大敵です。
 その他にも消化機能が低下するので食べ過ぎに注意したり、消化剤の服用を勧める人もいます。

 今回は高山障害を配慮して徐々に高度を上げるコースに設定されていましたが、個人差があります。
 はしなくも一行の中の高山病第1号の汚名を頂戴してしまったわけですが、吐き気の苦しさは思い出したくもありません。それでも私の場合は「山酔い」といわれる軽度の障害だったようです。

 症状がひどいと感じたら早めにSOSを発して酸素の補給をしてもらうことです。第2号の女性が酸素吸入してもらったのは賢明な処置だったと思います。
 「動悸が激しく、死ぬかと思った」そうですが、次の日からは見違えるほど元気になりましたから。

 高山病は忘れたころにやってくる、とも言われます。初め大丈夫だったからと、高をくくると、後で大変な目にあうそうです。 
 体験記などを読むと、はじめに調子がよすぎたのでハードな日程で遺跡めぐりを続けていたら旅の終盤になって襲われ、七転八倒の苦しみをしたなどと、その怖ろしさを語っています。

 緑内障の治療薬であるダイアモックスが高山病の予防効果があるともいわれますが、 持病によっては逆効果です。
 これから高地へという場合は、まず6カ条を励行してみることです。体験者が勧める最良の策と思ってください。

          (2002年6月のことでした)